2Jun
みなさん、先日のMCMでは盛大なお祝いをありがとうございました。思い出すだけで嬉しく、笑みがこぼれてきます。47歳、気持ち新たに高い目標をかかげ、限界に挑戦します。「燃える男 鳴坂」として熱く突き進んで参ります。どうぞよろしくお願い致します。
さて、コロナが5類に格下げになり、名実ともに行動制限が解除された5月。3年ぶりのためにレジャーが活況となり、私達飲食店にとってはややネガティブな環境でした。目標を上方修正した5月の売上は4億円、予算比、2019年比共に95%で着地しました。
最近読んだ本で“大迷大悟”という言葉と出会いました。この言葉は禅宗の道元が記した仏教思想の“正法眼蔵”に書かれています。
本来の意味は、「悟りに大いに迷っているのが凡夫の私たちだが、迷いを捨て、一つの道に邁進することで大きな悟りを開くことができる」という意味だと私は解釈しています。よく私たちは、「吹っ切れる」という言葉を使います。しかし、生きている以上、心配や不安、そして迷いはなくなりません。だから「吹っ切れる」とは、“覚悟を決める”という意味であり、もう少しビジネス的に考えるならば“リスクを背負い挑戦する”と解釈することもできます。
私が、ビジネス上で大切にしている価値観は、「損して、得取れ」です。これは先に損をしてもいいと覚悟を決めることです。リスクを背負うことです。10年前のKINATN創業時、セレブコースは8800円でした。
ユッケもお肉もすべて松阪牛。サラダも2種類ご用意し、デザートは液体窒素を使ってその場でジェラートを作っていました。今見てもかなりとがったメニューです。我ながらすごいと感じる一方で、ちょっとあきれてしまいます。10年前はできたけど、なぜ今はできないのでしょうか?それは、私が“徒手空拳”、失うものが何もなかったからです。やや極論かも知れませんが、KINTANが成功した理由はここにあると私は確信しています。
創業から10年、私なりに成熟しました。残念ながら当時の様な“失うものがない強さ”は損なわれましたが、一方で今は会社の規模が大きくなり、“絶対に守るべきものがある強さ”が備わりました。この違いを言葉で認識することがとても大切です。強さが損なわれたのではなく、強さの種類が変わったのです。次の10年を見据えた今、私たちが守るべきものは「従業員よし、顧客良よし、取引先よし」近江商人の精神であり、お客様のために1円でも安く美味しいものを提供しようという「損して得取れ」の考え方です。
週替わりバトルもデザートバトルも、突き抜けている店舗は吹っ切れています。大いに迷う凡夫の私たちですが、「損して得取れ」の精神を忘れず大きく挑戦しましょう!
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