1Feb
みなさん、早いもので1月が終わりました。12月の疲れもあったのか、先月に比べると寂しい結果となりました。昨年大活躍したしゃぶしゃぶ2店舗、赤坂金舌、THE KINTAN STEAKと、レストランは絶好調で4店舗達成。悲しいかな、焼肉は麻布十番のみ孤軍奮闘です。シニアでは渋谷、そしてオンラインが達成。もう年間表彰の成果はスタートしています。初月で事業部の差が出てしまいました。2月は恵方巻きに、肉の日、バレンタインとイベントが目白押しです。今月こそ、焼肉事業部の奮起を期待します。
最近、私は『THE GOOD LIFE』という本を読んでいます。そこでこんな言葉と出会いました。
「国があなたのために何ができるかを問うのではなく、あなたが国のために何ができるかを問うてほしい」(元合衆国大統領ジョン・F・ケネディ)
私がこの言葉に惹かれた理由は、人生は自分次第、自分が行動する大切さをシンプルに表現しているからです。
去る1月25日、26日、27日の3日間、私を含めたカルネヴァーレの8人の社員は、能登半島地震の被災地である石川県能登島の七尾に向かいました。能登島生涯学習センターを拠点に、キッチンをお借りし、外に焼き台を2台準備して被災地の支援を行いました。
私たちの具体的な支援活動は、七尾市より北の断水被害が甚大な地域の10箇所の小中学校と2つの避難所に給食を届けることでした。26日、27日の2日間で1255食のKINTAN焼肉弁当をご用意しました。
また、最終日の夜には、拠点である能登島生涯学習センターで190食分の炊き出しを行いました。
さらには山梨県丹波山村からの支援物資である飲料水「雲取のしずく」1.2トン、田野屋酒販様からの支援物資「FUJIミネラル」とサッポロビール様からの支援物資「熊本茶」を届けてきました。
能登半島地震の発生した元旦、私は家族ともに新潟の上越市に滞在しておりました。私自身、震度5強の地震を体験しました。当時は温泉に浸っていたのですが、湯が風呂の底から大きく揺れ、波となりました。突き上げるような横揺れがとても長い時間続き、恐怖を感じました。幸い、私が滞在するホテルはエレベーターが止まるくらいで大きな被害はありませんでしたが、友人たちから連絡が相次ぎ、ことの大きさを知った次第です。
2024年の初出社となった1月4日、芝浦畜産 成田社長が挨拶に来てくれました。
彼は「鳴坂社長、元旦の地震は大丈夫でしたか?今困っている人たちを一緒に助けましょうよ。私がお肉を用意します!」創業からずっと強い絆でお付き合いをさせていただいている取引先の成田社長からの心強い言葉。私はその場で被災地支援をすると決断しました。石川茉莉さんをプロジェクトリーダーに任命し、私たちがどの様に支援できるのか?各行政への問合せを開始しました。石川県に縁もゆかりもなく、私たちにとっても初めての取り組み。本当にボランティアが出来るのか?不安は尽きません。
ちょうどそのタイミングで、栃木県の全農の営業担当さんから嬉しい言葉をいただきました。「私の息子が目黒学院高校のラグビー部員であり、KINTANさんのお弁当をいただいたと聞き、とても嬉しかったです。私たちにも何か出来ることをやらせてください!」と。私たちの想いが少しずつ繋がっていくのを感じました。
色々とヒアリングをして見えてきたことは、「被災地は断水が続き、水が1番不足している」という事実でした。
当たり前ですが、現地でお米を炊くにも水は不可欠です。1000食以上の弁当を作るとなると必要なお水は2トン弱。水の確保も大変ですが、これを東京から運ぶ手段、物流も自分たちで行わなければなりません。さらには、お肉300キロを美味しく召し上がっていただくためには冷蔵で輸送しなければなりません。これもボランティアですから全部自分達でやる。使用するお米500キロも自分達で運ぶ。私たちは、普段、発注すれば翌日届くのが当たり前の状況下でビジネスをしています。しかし、それは当たり前ではないのです。今が如何に恵まれているかを知るとともに、被災地にどうやって物資を届けるか?という問題に直面しました。
物流の問題を解決してくれたのも人の縁、絆でした。私と石川さんはグロービス経営大学院を卒業しており、その学友である首都圏物流グループの駒形社長が二つ返事で引き受けてくださいました。
これで、物流の問題は何とか解決しました。後は行政から支援を依頼されるのか?まだ、場所も規模も何も決まっていない状態ですが、いつでも、どこにでも行けるようにと、着々と準備は進めていきました。
そして最後に、驚きのご縁がありました。元キングコング西野さんのマネージャーで熊本復興支援の旗振り役だった田村有樹子さん。彼女は、今回の能登半島地震の被災地支援でも大活躍しております。石川さん経由で話がまとまり、私たちは26日、27日に学校給食の提供という形で被災地支援ができることになりました。
決まれば誰よりも早く動くのがカルネヴァーレの強みです。
誠とヒロシは24日に300キロの肉を焼肉カットに仕込みます。成田社長や下平シェフも力を貸してくれました。塩田部長は熨斗のデザインと準備、備品の発注に余念がありません。
全体を計画する石川さんは緻密なスケジュールを立てるだけでなく、交通網の遮断や私たちの事故や体調不良などの万が一を想定してシミュレーションを繰り返します。ボランティアに行く仲間のために、通常業務では各社員が助け合い、まさに総力戦で支援体制を確立し、被災地支援を計画通りに行うことが出来ました。
これだけ多くの物資を運び被災地に届け、東京で提供している商品とまったく同じ和牛とお米を使用してKINTANの焼肉弁当を作り、被災者の皆さんを励ますことが出来たのは、社員一人ひとりが「心を一つに。尊重・信頼・絆」という経営理念を実践しているからです。だからこそ、多くの仲間が、企業が、私たちの取り組みに賛同してくれました。そして、常日頃から「地域貢献」を大切に行動してきたからです。私にとって、こんなに嬉しいことはありません。会社が世のため、人のために役立つ事ができたのだから。
雲外蒼天
これからもカルネヴァーレとして、そして個人としても被災地への支援活動を続けて行こうと決意しました。能登半島地震の被災者の皆様に明るい未来が来ると信じて。
【Special thanks 】
芝浦畜産株式会社
代表取締役 成田圭亮様
株式会社首都圏物流
代表取締役 駒形友章様
山梨県 丹波山村
村長 木下喜人様
タムココサロン
主宰 田村有樹子様
田野屋酒販株式会社
第一営業部 課長 上之薗 孔明様
サッポロビール株式会社
広域外食本部
第2営業部 副部長 柳田哲也様
京橋白木株式会社
【被災地支援活動】
◯1月26日
・能登町鵜川小学校 73食
・能登中学校 142食
・宇出津小学校 211食
・小木小学校 79食
・小木中学校 52食
・松波中学校 66食
・松波小学校 107食
◯1月27日
・中島小学校 150食
・山王小学校 150食
・石崎小学校 150食
・徳田地区コミュニティセンター 35食
・能登島生涯学習センター 40食
・能登島地区コミュニティセンター190食(150食近隣炊き出し、40食避難者向け)
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