27Apr

こんにちは!
マーケティング部のマリです。
今回はワインのボトルについてご紹介します!
実はボトルの形状からも味わいの傾向を見ることができます!
大きく分けて、ワインのボトルには「いかり肩」と「なで肩」といわれる2つに分類されます。
(細長いボトルもありますが、よく見かけるのはこの上記2つ!)
いかり肩は、ボルドー瓶とも呼ばれ、ボルドーワインに見慣れる形状で
なで肩は、ブルゴーニュ瓶とも呼ばれ、同じくブルゴーニュワインに見られる形状です。
なぜこのような形になっているかというと、ワインから生まれる「澱(オリ)」と呼ばれる成分に関係しています。
この澱というものは、黒っぽくてボトルの底に沈殿しているものですが、
もともとワインの成分からできたもので、体に害のあるものではありません。
そしてこの成分は、ワインに含まれるタンニンやポリフェノールが結晶化されたもののため、
澱ができやすい品種、できるのに時間がかかる品種などがあります。
カベルネソーヴィニヨンやメルローといったボルドーで栽培される品種、
つまり「しっかりとタンニンを感じるような濃厚な味わいになる品種」には、その成分を多く含んでいるので澱ができやすいのです。
その澱を、いかり肩といわれる傾斜の部分でキャッチするために、ボトルの肩が出っ張っています。
見にくいですが、このでっぱりの部分に黒い沈殿物がついているのが分かりますか?
このように、澱があるワインに関しては、澱がある部分は全部注がずに、残しておくのが正解です!
グラスに澱が入ってしまうと、ワインの味わいや舌触りが悪くなってしまいますので、注意が必要です。
まとめると、いかり肩/ボルドー瓶にのワインは、しっかりとした味わい、フルボディーの味わいが多い!ということになります。
なで肩、ブルゴーニュ瓶に関してですが、
比較的出にくい品種であるということから、引っ掛かりがなくても大丈夫であるということになります。
全く澱が出ないというわけではありませんのでご注意を!
なぜブルゴーニュ瓶というのかというと、ボルドーワインが濃厚でしっかりとした品種を使用するのに比べ、
ブルゴーニュは、ピノノワールと呼ばれる比較的色見も淡く、酸味のしっかりとした滑らかな味わいの品種ですので、
澱になるための成分がボルドーワインを作る品種に比べて少ないということになります。
まとめると、なで肩/ブルゴーニュ瓶にのワインは、濃さよりも綺麗で滑らかさのあるワインが多いということになります。
先ほど記載したこちらの写真ですが、
一番左はカリフォルニアのメルロー種、その隣はフランスボルドー産のワインです。
メルローはボルドーで栽培されている品種ですので、しっかりとした味わいと飲み口になります。
その隣はフランスブルゴーニュ産、
一番右はイタリア シチリア産のネレッロマスカレーゼ種になります。
ネレッロマスカレーゼ種って何?と思うかもしれませんが、この瓶の形状から
濃厚でずっしりとしたワインではないと推測することができます。
ちなみに、ワインの濃さやしっかりの程度は人によってそれぞれ異なります。
人それぞれの感じ方のモノサシが違いますので正解はありませんが、このように一つの目安としてワインの属性を知ることができますよ♪